癒着って?手術後の癒着を起こさない為に気を付ける事

   

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私達の体には傷を治そうとする生理的な作用があります。手術などをした後、傷を治そうとするのは傷口が癒着するからです。しかしこの癒着はくっついてほしくない部分もくっつけてしまう事があり術後に痛みがある場合などは早急な治療が必要になってきます。それでは癒着を起こさない為に気を付ける事などについてみていきましょう。

【子宮筋腫手術の場合】

例えば子宮筋腫の核出術の場合子宮にできた良性のこぶを切除します。この時に子宮を切開して筋腫核をくりぬいたのち縫合します。この時子宮の縫合部分が周りの膀胱や卵巣、卵管などの臓器や組織にくっつく事を術後の癒着といいます。この癒着が原因で不妊症や腹痛、腸閉塞などを発症する事があります。

【癒着防止材で腸閉塞を予防】

胃がんや大腸がんなどの外科療法を行った後に後遺症として腸閉塞を発症する事があります。術後の腸管の癒着、腫瘍の再発や転移など器質的変化による腸閉塞を「機械的腸閉塞」といい、器質的な原因はないが腸の動きが悪くなり腸閉塞が起こる事を「機能的腸閉塞」と言います。術後の腸閉塞は必ずしもすぐに起こるものではなく術後数年してから発症するケースも稀ではありません。この場合も癒着が大きく関係していると思われ腸閉塞の予防には癒着防止材が多く使用されています。

【癒着の原因】

手術などをした後に癒着が起きるのは腹腔内への侵襲が原因だと言われています。開腹して臓器を取り除く為の手術によって炎症を引き起こします。この他に漏れた消化液や腹腔内に溜まった血液に菌が感染し膿痕を形成するとそこにも腸管の癒着が起きてしまいます。手術で腹腔内にドレーン(管)を入れた場合も腸閉塞の原因になる事もあります。このように腸管内の通過が妨げられるような癒着が起こると、これらが原因で腸閉塞を発症します。

【癒着を起こさない為に】

現在は手術後の癒着を完全に起こさないようにする事は困難ですが癒着防止材と呼ばれる半透明のフィルム状のシートを使用し帝王切開や子宮筋腫などの術後に手術した子宮やお腹の傷口部分に防止材でカバーし周囲の組織や臓器への癒着を防ぐようにしています。また産婦人科では病気の症状に合わせて薬で治療を行ったり卵巣がん、子宮頸がん子宮内膜症などの手術をしますがこの場合も癒着を防ぐための防止剤で処置を行っています。

【まとめ】

術後の癒着はすぐに起きる場合もあれば数年が経過して発症する事もあります。もし術後に痛みがある場合は何らかの原因で癒着が起こっているのかもしれませんので早急に主治医に相談をしましょう。また術後数年間は自身の体に気を付けて生活をし、少しの異変にも気が付けるように注意する事が病気の予防に繋がります。

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