尿酸とは?尿酸値が増えることで高まるリスクとは

   

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尿酸は燃え尽きた老廃物

人間の体は60兆個という気の遠くなるような数の細胞で構成されています。細胞の核には核酸がありますが、核酸は細胞が新陳代謝を繰り返す際やエネルギーを消費する際にプリン体に分解されます。そして分解しきれなかった老廃物は尿酸として尿中に排泄されます。

尿酸は主にプリン体からつくられる

尿酸は産生と排泄を繰り返すため体内に存在する量も一定量に保たれています。尿酸の材料はプリン体で、プリン体を代謝した後の燃えカスと言えます。プリン体は食べ物に含まれていることもありますが、食べ物から取り込まれるプリン体から産生される尿酸は全体の約20%です。ほとんどは体内に存在しているプリン体を材料にして産生されています。

プリン体とは

遺伝子本体の核酸であるDNAやRNAや、エネルギー源となる物質であるATPの素になるものがプリン体です。体内に存在するプリン体は食事から取りこまれたものと、細胞内で生合成されたものがあります。

尿酸値とは何の数値?

尿酸値は血液中の尿酸濃度のことです。血液1dL(100mL)の中に何mgの尿酸が含まれているかで、一般的には男性のほうが高めの傾向にあります。女性の場合は、女性ホルモンのエストロゲンが尿酸の排泄を促す作用を持っていることにより尿酸値が高くなることは少ないようです。ただし閉経後にはエストロゲンが減少するため、尿酸値が高くなる傾向にあります。

尿酸値が高いと高尿酸血症に

では尿酸値が高いとどうなるのでしょう。尿酸値が7.0mg/dLを超えた場合には高尿酸血症と診断されます。身体に様々な影響を及ぼすリスクが高い状態と判断されるため、生活習慣を改善し、治療をするなどの対処が行われます。長期に渡って高尿酸血症が続くと、尿酸の結晶が沈着して関節炎などの痛風発作、尿路結石、腎障害などを起こすことになります。

・痛風発作を起こす
痛風発作は足の親指の付け根などに起きやすく、激烈な痛みと腫れがみられます。尿酸の結晶が最も蓄積しやすいのは関節です。特に血流が悪く冷えやすい足の親指の付け根は最も蓄積しやすい場所ですので、最初に発作を起こす場所の約7割は足の親指の付け根です。

・腎障害へのリスクの高まり
関節の次に尿酸の結晶が沈着しやすい場所は腎臓です。尿酸の結晶が腎臓内に蓄積していくことで腎臓本来の働きを低下させる病気が痛風腎です。腎臓機能が低下し、それによって尿酸を排泄させることが困難になるという悪循環が繰り返されることで腎不全など深刻な状態になる場合もあります。

様々なリスクを回避するために

最近では高尿酸血症は糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を合併しやすいことがわかっています。その割合は尿酸値が6.0mg/dL以下の人と比べて3倍以上の確率であると言われています。気がつかないうちに尿酸値を上げやすい生活を送っていたら要注意です。生活習慣を見直して日々改善を心掛けるようにしましょう。

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