胃がんで胃を全摘出した場合に現れる症状や怖い合併症について

   

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最近は胃がんを発症しても早い段階で発見される事が多く患者にも負担の少ない腹腔鏡下手術を行う事がおおくなりました。しかしがんの場所が悪かったり、進行していた場合はやむなく胃を全摘出する事もあります。胃を全摘出した場合に起こる症状や怖い合併症にはどのようなものがあるのでしょうか?

【胃切除後症候群】

胃の切除を行った場合には胃の代用になる小腸などが食べ物を蓄える働きを担う為今までのように一度にたくさんの食べ物を食べる事ができなくなります。更に消化機能も低下する為十分な栄養にならず体重が減る事もあります。このような胃の切除後に現れる様々な症状を総称して「胃切除後症候群」と言います。特に胃を全て摘出する全摘手術の場合は胃の働きがなくなってしまう為程度の差はありますが何らかの胃切除後症候群が現れる事は避けられません。この症状は術後すぐに現れるものもあれば数年後に現れるケースもあり発症は様々です。

【胃摘出後の合併症】

胃の摘出を行った時に怖いのが合併症です。これは術後すぐに現れる早期合併症と、術後数年経って現れる晩期合併症に分けられます。

(早期合併症)
早期の合併症では下記のようなものがあります。
・ダンピング症候群 胃がないために食べたものが急速に小腸に入る事で食中毒や発汗、頻脈、脱力感、下痢などが起こります。

・逆流性食道炎 食道の一部を含む胃を切除する為機能が低下し胃液が食道の方へ逆流しやすくなり胸やけや、吐き気、ゲップなどが起こります。

・腸閉塞 胃がないため食べ物が直接小腸へ流れ大腸を通って消化吸収され便となって排泄されます。これらの流れが小腸や大腸で滞り通過障害を起こした状態を言います。

(晩期の合併症)
胃の全摘手術後に早期には障害が起こっていなかったのに、数年経って合併症が起こる事があります。晩期の合併症についてみてみましょう。

・食欲低下 これは胃から生成されるペプチドホルモンの中のグレリンの欠如が関係しています。グレリンは胃での分泌量が約9割以上であるため胃を切除した後の体重減少にはこのグレリンの欠如が大きく関係しているのです。

・栄養障害 未消化の食べ物が小腸へそのまま行く事で小腸は過剰に収縮し下痢や筋力低下骨粗しょう症が起こります。
これ以外にも骨代謝障害や、鉄欠乏性貧血、悪性貧血なども起こります。

【まとめ】

胃は私達の体にとってとても大きな役割を果たしている事がわかりました。まずは日ごろの食生活を見直し、ストレスを溜めないように心がけましょう。もし胃の摘出手術をする事になった場合は今までのような暴飲暴食を避け食事はゆっくり時間をかけてよく噛むようにしましょう。そして術後の合併症は何年も経ってから発症する事もあるという事を十分覚えておき定期的に検査を受ける事も大事です。

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